円山派(まるやまは)の祖である、円山応挙(おうきょ)が描いたといわれる、京都三条大橋の図です。小さな絵ですが、応挙らしい写生重視の作品で、細部まで細密に描写されています。この絵は、「眼鏡絵(めがねえ)」と呼ばれるもので、凸レンズを嵌(は)めた特殊な形状の道具(眼鏡といいます)に置いて、レンズを覗いて見ることで、絵が立体的に見えるというものです。
レンズを通して見るために、絵は反転して描かれています。橋のたもとのたばこ屋の看板の文字も、よく見ると鏡文字になっています。応挙は、この作品の他にも、眼鏡絵で京都の名所を複数描いています。、下絵から版画、そして筆での彩色と応挙一人でできるものではありませんので、近年では応挙工房作(応挙が関わった作品)とされています。
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