家と家との共同の酒盛り
一つの家の中で行われる神と人との共同飲食のほかに、家と家の間で行われる2種類の酒盛りがあったと柳田国男はいっています。一つは村内同士で行われるものであり、もう一つは外部からやってきた人々との間で行われるものだそうです。前者は、上代、ニヘ(にえ)といわれていたそうで、誰が主人ということはなく、皆が均等に費用を分担することを例としたものだそうです。後者は、これと比べると起こりは新しいそうですが、心を開くという意味においてはこのほうが必要性は大きかったといいます。すぐれた異郷人の訪問、部落外の婚姻等によっておこなわれるものもので、こうした酒盛りが、料理、歌舞、茶の湯等の発達を促したと柳田は見ているようです。(「餅と臼と擂鉢」)
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